作品データ
タイトル: 妹の恋人
原題: Benny & Joon
製作年: 1993年
公開日: 1993年10月23日(日本)
製作国: アメリカ
上映時間: 99分
ジャンル: コメディ/恋愛/ドラマ
監督: ジェレマイア・S・チェチック
脚本: バリー・バーマン
撮影: ジョン・シュワルツマン
音楽: レイチェル・ポートマン
配給: UIP
製作: スーザン・アーノルド、ドナ・ロス
あらすじ
両親を亡くして以来、心に不安を抱える妹ジューンと、そんな彼女を支えながら暮らす兄ベニー。ある日、ベニーの家に風変わりな青年サムが居候することになる。
無口で、人とのコミュニケーションが少し苦手なサムだったが、映画スターのような身のこなしと独特の優しさを持っていた。やがてサムとジューンは少しずつ心を通わせ、互いの存在によって閉ざされていた世界が変わり始める。
周囲とは少し違う二人の恋と、兄ベニーとの関係を描いた、ちょっぴり風変わりで温かなラブストーリー。
未鑑賞の方へ
この記事には、作品についての感想や、物語の展開・結末に触れています。
「まだ観てないけど、内容は知りたくない!」という方は、
ぜひ先に映画を楽しんでくださいね。
ここから本編
さて、今回は満を持してジョニー・デップの作品です!彼の作品の中でも非常に「地味」な部類でありますが、totty自身は後にも先にもこの「妹の恋人」が大大大大好きな作品ですので、ぜひご紹介したいです!
時はかの有名な「シザー・ハンズ」や「ギルバート・グレイプ」と近い頃の作品なのですが、ちょっと埋もれちゃった感ありますね(笑)ティム・バートンカラーが強すぎてWWW
さて、物語は両親を亡くした兄妹ベニーとジューンの家に、サムを引き取る所から始まります。
兄ベニーは、精神的に不安定で時にパニックになってしまう妹ジューンを深く愛し、自分のプライベートを犠牲にして献身的に面倒を見ていました。
はい、可愛い。ジューンちゃん演じるメアリー・スチュアート・マスターソン!可愛い、可愛い!ホント可愛い。妹を守ろうとするあまり、過保護になるベニーとの葛藤やジューンの病状を巡る試練が立ちふさがります。
そして、周囲からは奇人に思われるサム(ジョニー・デップ)ですが、アートの才能を持ち、感受性豊かなジューンとは言葉を越えた心で通じ合い、自然と惹かれ合っていきます。
チャップリンの『黄金狂時代』のオマージュが散りばめられ、帽子やステッキを使ったパントマイムや、ロールパンダンス!サイレント映画のスター、バスター・キートンのような動きや、チャップリン風のパフォーマンスで人々を楽しませる独特の世界観を持ったサム。
ジョニー・デップって、今更ですがやっぱりこのサムを演じるにあたり、非常にチャーミングで、繊細で、何と言ってもその身体能力の高さ、ですよね。セリフに頼らない表情や身体の動きでの演技が見事すぎます!
ティム・バートンが彼に惚れ込み、長年にわたってミューズとして愛し続けた理由が強く実感できます。「シザー・ハンズ」のエドワードもまさに「不器用で純粋で、言葉よりも存在感と表情で魅せる」キャラクターでした。
社会の「普通」からは少し浮いてしまう奇妙さや孤独を抱えながらも、その内側に圧倒的なピュアさと愛らしさを宿らせる演技は、ジョニー・デップにしか出せない特別な魅力です!
そんなサム君はベニー&ジューン兄妹と同居するわけですが、兄が言うほどジューンの病気には気がついていません。なぜなら自分と一緒にいる時は、さほど気になる事はなかったからです。
牛乳とフレークを一緒にシェイクするくらい(笑)それはサムがパンをアイロンでトーストすることと、大差ないことだから。
そういった優しい世界は、ジューンの精神も安定するのですね。一方兄ベニーはこれらの行為を「普通」とは思わない普通の人ですから「受け入れている」という視点になります。」
自分だけがジューンを理解している、と非常に視野が狭くなるんですよね。そりゃ、確かに危なっかしいですからね。彼女を家で面倒を見てくれる人からはことごとく拒否されたベニーは、施設入居も視野に入れていました。
そしてベニーが心を寄せる近所のウェイトレスのルシー……。ちょっと待って!!(笑)こちらブレイク直前のジュリアン・ムーアですねぇ〜♡エモすぎです。
物語の中では、妹ジューンの世話に追われて自分の人生を後回しにしがちなベニーに対して、優しく寄り添いながら大人の恋愛関係を築いていく、重要な役柄です。
ベニーは「ジューンの世話をする」という自分のアイデンティティを持っていましたから、深入りすることに言い訳が入ります。それをバッサリ切り捨てるルシー。また、怒ると美しいんだわぁ〜。兄ちゃんは、大変よ。
そしてゆっくりとサムとジューンは、お互いの弱点を補うような寄り添い、関わり合いをするうちに「恋人」になっていきます。ベニーも、サムと同居するうちに彼の人柄、人を喜ばせる才能も発見しました。
とうとう二人はお兄ちゃんに、関係を打ち明けるのですが、、、。はい、お兄ちゃん激怒。
それぞれが色々な想いを抱えながら、サムとジューンはバスに乗ってそこを離れようとしますが、、、、。ジューンにとっての極度な緊張や不安、外部からの音などの刺激から、病気のパニックが発症します。
この時、サムは初めてジューンの病気を認識します。病院の隔離病棟に入院したジューンは誰と会うことも拒否します。
ベニーは長い間、ジューンを世話してきたことで、ジューン自身ではなく「病気を持つジューン」だけをアイデンティティにしてしまっていた事をサムに気付かさせらます。
そして、サムとベニーは力を合わせて隔離病棟に潜入するのですが、、、。双方のジューンとの関わりが秀逸でしたねー。
この先は、、、う〜ん。書かないでおくよ。もぅ、もぅ、可愛くて仕方がありませんから!(笑)
ほっこり、優しい、一応ラブコメジャンルになるのかな?カメラフィルターにも工夫があるようで、とても暖かみのある映像が全体を作り上げていて、大好きな世界観ですね。
久しぶりに引っ張り出して鑑賞したら、やっぱり可愛かった!こんなに地味なのに、めちゃくちゃ可愛いの連発で語彙力崩壊してるtottyの愛すべき作品でございました。
皆さまのお気に入りの作品のお仲間に『可愛い』をひとつ、是非いかがですか。では、またね!

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